膨大なユングの著作の中での最高峰・・・『タイプ論』
タイプとは発達の偏りである 『タイプ論』心理的諸タイプより
内向型(内向タイプ)への偏り、外向型(外向タイプ)への偏り、思考型(思考機能)への偏り、感情型(感情機能)への偏り、このような一面的なタイプへの偏りが、コンプレックス(個人的無意識)を発生させ、心のエネルギーの減少となり、精神病・うつ病を発生させていることを発見したユング。世間でもてはやされる外向型でさえも病因となりうる、という驚愕の事実がここにある。
精神病・うつ病の原因は、「?しなければ・?でなければ」などの偏狭な価値観・道徳観が、反応の癖である「構え」を一面化させ、それが固定化し「タイプ」となる。これが「コンプレックス」を発生させ精神病・うつ病の原因となっている。その正当性を、フロイトのように独善的理論にならないよう、宗教・哲学・文学・精神医学などからの引用で確認している。
ユングを正確に知り尽くしたユング心理学第一人者・林道義博士ならではの卓越した翻訳、これ以上の翻訳はない正確でわかりやすい翻訳。
精神医療関係者はこの本以外に何か読むべき本があるのか?もちろん病気で苦しんでいる方もユング『自我と無意識』から読まれて、この本を読まれるといいと思います。
ひとをタイプにあてはめて語るような本ではないのです
タイプ論というと、よく「外向型」「内向型」などの用語に代表されるように、あたかも人間のパーソナリティが、さまざまな型にあてはめられる本のように語られがちだし、じっさいにそういう解説をしている入門書もあります。それを真に受けて、まるで血液型占いのように、「ぼくは内向型」とか、「かれは外向型の人」などといった使い方をされることがよくあります。そうしてなにかを理解したつもりになっていたりします。しかし、実際に読んでみると、実はそういう本ではないのだな、と気づくはずです。タイプ論というのはユングのひとつの方法論であって、このタイプ論というすぐれた「道具」をつかって、ユングがその先に見せてくれている豊かな考察のほうに、本当に読むべき、学ぶべきものがあるような気がします。 「タイプ論」を学ぶのではなくて、タイプ論をつかって語られる、人間へのすぐれた考察、その素晴らしさに、ぼくは感動しました。すばらしい本です。 ぼくはこの本を読んでから、かえって、ひとを「○○型」などという、タイプにあてはめた目で見ることをしなくなりました。そういう安易な見識がはずかしいと思うようになったからです。 それから、林さんの訳が分かりやすくて助かりました。この方の訳で読むユングは分かりやすいです。
みすず書房
元型論 創造する無意識―ユングの文芸論 (平凡社ライブラリー) 自我と無意識 (レグルス文庫) ユング心理学入門 MBTIへの招待―C.G.ユングの「タイプ論」の応用と展開
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